平凡で唯一無二の人生。Viva la vida.

4人家族、ワーキングマザーの生活。海やカフェやウクレレが好き。

映画「リメンバー・ミー」の魅力にハマる(NOネタばれ)

先日金曜ロードショーで地上波で初めて、ディスニー・ピクサーの映画リメンバー・ミーが放映されました。

今回のブログではあらすじには触れずに、この映画について書いてみようと思います。

個人的には「大好きな映画」になりました!!!!
金曜ロードショーで放映した週末で3回くらいは観たかもしれません(笑)

とはいえ、ネットでは意外にも酷評している人もいました。当然、好き/嫌いはあるでしょうしね。

前提として・・・ざっくり、下記①~③に当てはまる人にはあまり響かないかもしれません。
①「家族の絆」などの内容に抵抗感を覚える人
②異文化(今回でいうとメキシコ)に想像があまり働かない(興味が沸かない)人
③わかりやすく「めでたしめでたし」のストーリーが苦手な人


ストーリーに入り込むことができなくても、アニメーションの技術・音楽・カラフルな映像の美しさ、歌声の美しさといった点では充分楽しむことができると思います。

私にとっては、上に述べた3つも含めてこの映画の魅力だったと思っているので、
「ドンピシャ」にハマった次第です。

私が特に感じたこの映画の魅力は、「歌の魅力」、「キャラクターの豊かな表情」、「そこかしこで感じられる異文化」、「映像の美しさ」です。

あらすじについては触れませんが、ディズニー映画なので、基本的には老若男女に響きやすいシンプルでイージーなストーリー(途中、そういうことだったの?的なちょいサプライズはありましたが)でした。
だからこそ、ガツンとストレートに届く良さがあるとも言えるでしょう。

まず何より「歌の魅力」
これはもう!言わずもがな、ですね。
映画が公開される時期にプロモーションでミゲル役の声優、石橋陽彩(ひいろ)さんがテレビでワンフレーズ歌っているのを聞いただけで、歌声がすごく印象に残りました。

映画では、石橋陽彩さんの美声が思い切り味わえます!

この映画が公開された後、しばらくして声変わりが始まったそうで
現在は将来を見据えて、一時休業している石橋陽彩さん。
リメンバー・ミーでは、変声期直前の美しいハイトーン、かつ少しハスキーな、とても魅力的な声に魅了されること間違いなし。石橋陽彩さんは今後も才能あふれるシンガーとしての活躍が期待されると思いますので、この映画はとても貴重なものとなったのではないでしょうか。

第二の主人公である「ヘクター」の声優さんは藤木直人さん。
ヘクターの声優に関しては、ネット上になかなか厳しい評価も散見されましたが、私自身はそこまでには思いませんでした。

ひょうひょうとして、どこか哀しみをかかえたヘクターに合っていたように思えます。

映画の中でミゲルとヘクターが歌った歌の評価が特に厳しかったのですが
私はあのちょっととぼけた雰囲気はあえて出しているようにも解釈できました。
・・・というものの、その曲(ウン・ポコ・ロコ)をダウンロードしたものを聴くと
間奏の部分のシャウトの掛け合いや、ハモリの部分はとても上手だったからです。
そのため、歌い出しのちょっとハズした感じは、ストーリーに合わせたようにも思えました。

エンディングテーマの「音楽はいつまでも」や劇中の「音楽は僕の家族」もとてもキャッチーなメロディで聴くだけで楽しいですよ。

 

「キャラクターの豊かな表情」
ストーリーには触れませんが、キャラクターの多くが「骸骨」です。(死者の国なので・・・)
それでも、あら不思議。ディズニーのアニメーターの手にかかると、骸骨なのに、ひとりひとり(一体一体?)まったく違う。そしてちゃんと、やさしい表情や切ない表情が丁寧に描かれていることに感動

私が最もこれを感じたのは映画の終盤「ヘクター」が見せる「安堵の表情」
死者の国から年イチで生きている家族のもとへ出かける骸骨さんたちですが
ヘクターが死者の国を「出国」するときに見せる表情です。
アニメーターって、骸骨にもこんな豊かな感情を乗せられるし、観ているほうも、すっかり骸骨をみている感じが消えてしまうくらいなのです。


「そこかしこに漂う異文化!」
映画の舞台はメキシコです。どうやら様々なメキシコの観光地をモデルに描かれているシーンが多いようですよ。そして、そういった面だけではなく
「ママの存在が絶対的に強い」・「家族のつながりを非常に大切にする」というメキシコのカルチャーもしっかり取り入れられています。ここら辺を「おもしろい」ととらえるか「苦手」と思うかでも、実はこの映画への評価は変わるかもしれません。

おまけ的ですが、ディズニー映画って最初に青い画面にシンデレラ城がでてきて、ウォルトディズニーのロゴとともに「星に願いを」の曲が流れますよね?あれが、マリアッチ風にアレンジされているんです。なんともニクイ演出。


「映像が美しい!!!」
テレビで観て、“この映画は映画館で観ればよかった!”と感じる映画、ありますよね。
ディズニー・ピクサー映画でそこまで思うものって、自分の中ではないと思っていたんです。そもそも特に映画ファンというわけでもないですし。
でも「リメンバー・ミー」に関しては、観終わった後、とにかく映画館で観たかった・・・と感じたのです。
死者の国の息をのむ煌びやかさ、死者の国に出てくる動物の鮮やかな色、死者の日(ディア・デ・ムエルトス)にゆらめく蝋燭・・・
カラフルでキラキラと輝き、これはぜひ劇場の大画面で観たかったです。

 

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長くなりましたが、私にとって魅力満載で何度も観たくなる映画「リメンバー・ミー」。亡き父・母・かわいがっていたペットたちを思い出し、胸が熱くなりました。

 

みなさんも、ぜひ、この映画で、たいせつな人を思い出しながらミゲルと一緒に「死者の国」に遊びにいった気分を味わってみませんか?